装花って？結婚式の会場装花の基本
結婚式に欠かせないのが、会場を飾りつける生花ですよね。会場の至る所に飾られているので、結婚式に参加したことがある人は目にしているでしょう。
今回は、装花の意味や役割、主に飾りつけるところや相場など基本的なところをまとめました。これから結婚式について決めていくカップルは、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
装花の意味と役割
「装花（そうか）」とは、結婚式の会場を飾りつける花のことです。ウェディング業界やフラワー業界でよく使われる言葉で、結婚式特有の呼び方とも言えるでしょう。
装花は結婚式のイメージを決める大切なアイテム。選んだ花のイメージや色によって、会場の雰囲気を自由にアレンジできます。結婚式のテーマや予算によって、どう飾りつけるのかをフローリストと話し合うのが一般的です。
装花と言っても飾るところはたくさんあります。会場ではゲストの目につくところから、さりげないところまでたくさんの花が使われています。
挙式会場の装花
挙式会場の装花は、教会式の場合に飾られることが多いです。飾るところは、主に次の3カ所になります。
- 祭壇装花
- チェアフラワー
- フラワーバージンロード
詳しく説明します。
祭壇装花
新郎新婦が永遠の愛を誓う祭壇を飾る花を、装花と言います。祭壇の上や両隣に飾るのが一般的。神聖な挙式に合わせて、白系を基調として厳かな雰囲気を演出します。
チェアフラワー
教会にあるゲスト用のベンチに飾るのが「チェアフラワー」です。そのままでも厳かな雰囲気がある教会ですが、装花をプラスすることで、ゴージャスな印象になります。
ベンチのバージンロード側に飾るのが一般的です。花だけでなく、リボンやレースも一緒に飾ります。
フラワーバージンロード
バージンロードを花で飾ることを「フラワーバージンロード」と言います。フラワーバージンロードには2通りの方法があって、
- バージンロードの両脇に花びらをまくタイプ
- バージンロードに生花や造花を敷き詰めるタイプ
があります。
式場によってはフラワーバージンロードに対応していないところもあるので、希望しているカップルは直接会場に問い合わせしてみましょう。
披露宴会場の装花
披露宴会場の装花は、主に飾るところが次の9カ所です。
- メイン装花
- ゲストテーブル装花
- ウェディングケーキ装花
- キャンドル装花
- マイク装花
- グラス装花
- 受付装花
- ウェルカムスペース・ウェルカムボード装花
- エントランス装花
詳しく説明します。
メイン装花
「メイン装花」は、新郎新婦のテーブルを飾る花のことです。高砂にも飾りますが、最近ではテーブルを置かずにソファーを置いて周りを飾りつけするのも人気。
また、人の背丈ほどのグリーンを飾りつけし「フォトブース」としても楽しむスタイルも、最近人気のスタイルです。
限られた予算の中で割り振るなら、メイン装花に集中的に予算を充てて、きらびやかでゴージャスな印象を出す方法もあります。常にゲストの視線を集めるところなので、ここで手を抜いてはいけません。
ゲストテーブル装花
「ゲストテーブル装花」は、ゲストのテーブルの中心に飾りつけます。ゲストの一番近くにあり、常に目に入るのでゴージャスにしたい新郎新婦も多いでしょう。ですが、会話や食事の邪魔にならないよう配慮が必要です。
円卓であれば全テーブル同じデザインでもいいですが、変化をつけると立体的な空間になりおしゃれな印象になります。一般的には、女性の方がゴージャスに飾ったテーブルを喜んでくれることが多いので、男女のテーブルによって予算に差をつけるのもおすすめです。
ウェディングケーキ装花
「ウェディングケーキ装花」は、ケーキの周りや乗せる台を飾りつけます。真っ白なウェディングケーキが鮮やかな装花に彩られ、写真映え間違いなしです。
ケーキだけでなく、ケーキカット用のナイフに花を飾る「ナイフ装花」もあります。ケーキ入刀は撮影ポイントなので、「ナイフまで可愛くしたい！」と飾りつけする人もいます。
キャンドル装花
キャンドルサービスで使用するキャンドルに飾りつけするのが「キャンドル装花」。キャンドルサービスで火をつける新郎新婦の場合は、トーチを装花で飾りつけるのもおすすめです。
ほかにも、花とキャンドルを組み合わせたゲストテーブルのデコレーションもあります。点火する場合は、飾れないケースもありますが、台を使って高低差をつけたり、キャンドルホルダーや周りに火が移らないように透明な入れ物を用意したりと対策をするケースもあります。
マイク装花
「マイク装花」は、スピーチ用のマイクスタンドに飾りつける花です。友人や貴賓のスピーチシーンをよりゴージャスに演出できます。
グラス装花
「グラス装花」は、新郎新婦の乾杯用のグラスを飾ります。披露宴の始まりを盛り上げる乾杯のシーンで、新郎新婦の手元をより一層ゴージャスにしてくれます。
受付装花
「受付装花」は、受付のテーブルを飾りつける花。もちろんお花以外で飾りつけるケースもありますが、ワンポイントでもお花があると結婚式らしい華やいだイメージになります。
飾った花は、当日受付を担当してくれた女性ゲストにプレゼントすることが多いです。
ウェルカムスペース・ウェルカムボード装花
会場に到着したゲストを迎えるスペースや、ウェルカムボードを飾りつける装花です。綺麗に飾りつけられた空間で出迎えられると、ゲストの気分も盛り上がります。
持参した小物と合わせるように飾りつけましょう。
エントランス装花
会場のドアやエントランスの周りを飾りつけるのが「エントランス装花」。来場したゲストが一番初めに目にするところであることを意識して、結婚式のテーマに合わせゴージャスに演出しましょう。
会場装花にかかる費用
会場装花にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか？ゼクシィ結婚トレンド調査2022によると、首都圏の平均が21万1千円となっています。ここ数年下がり調子でしたが、2022年になり会場装花に予算を割くカップルが増えているようです。
メインテーブル〈5〜40万円〉
メインテーブルの装花は、テーブルや会場の大きさにもよりますが5〜40万円程度が相場となっています。
小ぶりなメインテーブルであれば、5万円程度でも寂しい印象にはならないでしょう。小ぶりなテーブルになる結婚式は、20名前後の少人数のウェディングが想定されます。
40〜50名以上の結婚式であれば、5万円の装花では飾りが貧相になってしまうので、小物などを追加して補いましょう。このくらいの結婚式の場合、メインテーブルを花だけで飾るなら10万円程度の予算を想定すれば十分見栄えのする飾りつけができます。
高砂ソファーを検討している場合は、40万円前後の予算を想定しましょう。新郎新婦がお色直ししている間に、ゲストがフォトブースとしても楽しめます。
ゲストテーブル〈1卓5,000〜1万2,000円〉
ゲストテーブルも円卓の大きさによって予算が変わってきます。4〜5名の小ぶりな円卓なら両手に収まるくらいの装花でも十分に見栄えがします。7〜8名の大きさの円卓であれば、もう少し予算をあげるか、テーブルに花びらを散らしたり、キャンドルで高さを出したりしてたくさんあるように見せるといいでしょう。
流しテーブルの場合は、飾りつけはゲストの目線より低い位置にとどめましょう。そうするとみんなで同じテーブルを囲んでいる感覚になります。流しテーブルの飾りつけは、高さよりも横に広がるような飾り方にすることでゴージャスになりますよ。
まとめ
今回は、結婚式に欠かせない装花について紹介しました。結婚式場を飾る装花は、さまざまなところで飾られています。ゲストをもてなしたり、自分たちを知ってもらいたい気持ちでテーマを決めたりして、会場を飾っていきます。
自身で一から決めるのではなく、フローリストという専門家に相談できるのも心強いですよね。お二人がイメージする結婚式になるよう、参考にしてもらえればと思います。
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